2009/11/25公開
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初のベスト盤リリースを機に振り返る、GReeeeNが放ったヒットの背景
2007年1月の『道』から2009年5月の『遥か』まで、約2年半の間に11枚のシングルを発表してきたGReeeeN。シングルのタイトル曲とカップリング曲である全24曲を収録した初のベスト盤『いままでのA面、B面ですと!?』がリリースされたこの機会に、彼らのこれまでと、ヒットの背景を振り返ってみました。
ダウンロードミュージック時代を代表する存在のGReeeeNだが、オリコンシングルチャートとDL数もやはり比例している。ここではチャートベスト3に入ったナンバーを中心に、ヒットの背景を探っていこう。ブレイクポイントとなった2007年5月リリースのサードシングル『愛唄』は最高位2位。現在までのDL総数は610万件で、100万件はとうに超えているのだが、当時は着うたフル(R)で史上初のミリオン達成となった。当初、FM19局でのパワープレイを獲得、「歌スタ!!」(日本テレビ系)の2007年5月度エンディングテーマなどに起用され、“街鳴り”やWEBで話題になったことから配信、CD双方のチャートアクションへ結びついた。その後、意外にも『愛唄』のあと、シングルとして再びベスト3圏内をマークしたのは8枚目のシングル『キセキ』で、オリコンシングルチャート2週連続1位をマーク。DL総数600万件というのも驚異的だが、CDシングルも70万枚を売り上げるという、このご時世にまさに“奇跡”を起こした1曲。同曲はスポーツ系ドラマとして、いまも根強い人気を誇る「ROOKIES」(TBS系)主題歌としてもおなじみ。ドラマ視聴者への印象を決定づけ、2009年、春のセンバツでは入場行進曲に選ばれるという名誉にも輝いた。その後は『キセキ』に続く『扉』が初登場2位、DL総数95万件、『歩み』も2位でDL総数160万件、『遥か』が2位(ちなみにこの曲は映画版「ROOKIES」の主題歌に起用)、DL総数260万件と勢いは一向に衰える気配がない。
さて、配信ヒットの代表曲となった『愛唄』の背景には何があったのか。音楽を携帯で聴くモチベーションを上げてくれたのには、2006年1月からスタートしたau「LISMO」の影響が大きかったのは自明だろう。2006年は携帯電話各社も配信各社もミュージックプレーヤーとしてのハードと、そのソフトたる楽曲を同時進行で開発・発掘。ちなみに『愛唄』以前の配信ヒットには、宇多田ヒカルの『Flavor of life』が、2007年2月のCDリリース前に、着うた(R)として解禁され、史上初、リリース前に200万DLを記録。「LISMO」では本人出演の“ビデマーシャル”効果の最たるものとしてYUIの『CHE.R.RY』(2007年3月リリース)のインパクトが記憶に新しく、2007年以降、音楽配信というスタイルが定着し、配信から生まれるヒットはポピュラーなものになった。音楽の楽しみ方がカジュアルになった時代に、GReeeeNのよく通るボーカルと、キャッチーなサビメロ、一度聴いただけで残る耳に残るリリックが勝利していったことは、必然にすら思える。
とはいえ、全シングルがトップ3に入ったワケでもないのが、むしろ同じような楽曲ばかりをリリースしてこなかったGReeeeNのミュージシャンとしてのプライドともいえそう。特にデビューシングル『道』はオリコンチャート最高位こそ39位だが、DL総数は65万件と立派な数字。セカンドシングル『HIGH G. K LOE〜ハジケロ〜』でダンス / ブレイクビーツ路線を打ち出したのが、期待感をそこねたのか(?)チャートは97位、DL総数も8万件というのは意外な事実。が、当時コカ・コーラ「スプライト」のCMとしていわゆる「いいメロディーといい歌」以外のGReeeeNのおもしろさに気づいた人もいただろう。今回のベストは、ヒットメーカーGReeeeNのカッティングエッジな部分も知ることができるBサイドナンバーもコンパイル。A面曲以外からヒットメイクのセンスが見えてきそうだ。
2010年1月のデビュー3周年を前にリリースされる初のベスト盤。デビューシングル『道』から最新シングル『遥か』まで11作のシングル曲13曲と、そのカップリング曲11曲の計24曲を収録。人に伝えること、そのためのシンプルなメッセージはもちろん、4人の感性が融合した多彩な楽曲をあらためて知ることができる興味深い1枚。

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