2009/11/12公開
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私のターニングポイント第48回 綾小路翔(氣志團)「DJ OZMAでの活動は、すべてが氣志團のためだった」
いま、気になるあの人の、人生や音楽活動に影響を与えたできごとや出会いとは? 注目のアーティストが自らのターニングポイントを語る連載企画「私のターニングポイント」。第48回は、11月11日に3年ぶりとなるニューシングル『さよなら世界/おまえだったんだ』をリリースした氣志團、綾小路翔の登場です。
武道館での復活GIG(ライブ)&ツアーを大成功させ、待望の再始動シングルをリリースした氣志團。しかもこの両A面シングルは、人気アニメ「NARUTO-ナルト- 疾風伝」エンディングテーマ、「NARUTO-ナルト- 少年篇」オープニングテーマの同時タイアップ。レーベル移籍を経て、この3年間で氣志團はどう変わったのだろうか? 團長、綾小路翔に直撃する、激白ターニングポイント!
「今日は久しぶりにメンバーに会って、レコーディングなんですよ。とはいえ、1週間ぶりぐらいかな。いまは、氣志團始まって以来のおだやかな日々です。あまり信じてもらえないんですけど、おれ、本当はけっこうな人見知りなんです。人と接すること自体、すごく緊張するタイプで。だからってだんまり決め込む派じゃなくて、逆に、相手に嫌われないようにしようと思って、いっぱいいらんことしゃべったり、“おれは敵じゃないんだ”っていうことを伝えたくって過剰なトークやパフォーマンスをしてしまうタイプなんです。そんなおれが唯一、そのモードをオフにして過ごせる場所が、うちのメンバーの前なんでしょうね」
そんな氣志團にとって、裏のターニングポイントとしてDJ OZMAの存在が大きかったことは間違いないだろう。
「ネタやギミックを駆使しまくれたDJ OZMAは本当に楽しかったんですよ。彼はおれのスーパースターでしたね。不況のニッポン、そんな暗黒の国に突如現れた、底抜けに明るくて、真夜中の太陽のような男。歯に衣着せぬ発言の数々、そしておのれにも衣着せやしない褐色の裸一貫、最後のワーキングクラスヒーロー。それがおれのDJ OZMAです。自分にとっては、あの活動はすべてが氣志團のためだった。だからなにもかもが実験だったし、クリエイティブな面でも、ビジネス的な面でも、いろんなことを試すことができました。ありがたいことに、やめるときは周囲からももったいないと言われることも多々あったんです。でももうすでに気づいてしまったんですよね。たしかなにかのフェスで、ぼんやりとステージを見ていたら、あぁやっぱりこれなんだなって。ただギターをジャジャーンと鳴らして、ドラムをドドーンとたたく。くやしいけれど、なにをやろうとおれは結局のところ、これが好きなんだな、って思ってしまったんです。その次の瞬間、無性にうちのメンバーが愛おしくなったんですね」
ニューシングル『さよなら世界/おまえだったんだ』は、初期ビートパンクをほうふつとさせる熱いロックチューン。それは6人でいることの意味をストレートに表現した氣志團の理想像のあらわれなのかもしれない。まさに「NARUTO」の世界観にも通じるような、「週刊少年ジャンプ」の3原則と言われる“勝利、努力、友情”を熱く伝えてくれているかのようだ。
「子どもの教育には良くないくらい“おまえ! おまえ!”って歌詞で言ってるんですけどね。ふふふ。なんていうか、もう自分の好きなものが完全にわかってしまったんです。たとえ、それが世のなかの人たちにとってダサくても、もはやおれには関係ないって思えています。だからメンバーにも話したんです。たいへん申し訳ないけど、今度の再始動からおれちょっとだけわがままだと思う、と。みんなが良いと言っていても、おれのなかでピンと来ないものは一切やらないって。逆に、みんなのなかではピンと来なくても、おれのなかでピンときていたらやるよって。もちろん、ものすごく話し合いましたよ。誤解のないようにね。でも、メンバーもそこに対しては全然ネガティブじゃなくて。まぁ、3年前だったら大ゲンカだったと思いますよ。でもちゃんと理由は見えてるので任せろって話をして。目指しているのはここなんで、みんなも楽しんでやってくれないかと。そしたらみんなもわかったよ、と。うれしかったですね」
(インタビュー・文 / ふくりゅう)
ヤンク・ロックバンド氣志團約3年ぶりの新作は、ともにテレビ東京系アニメ「NARUTO-ナルト-」のテーマ曲に起用された初の両A面シングル。彼ららしい、愛と青春を歌うまっすぐで骨太なロックナンバーだ。

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